NetworkManager 使用方法(nmtui編)

CentOS7からはネットワークの設定は「NetworkManager」を使用することが推奨されています。
今まで慣れ親しんだ設定方法とはガラッと変わってしまい戸惑ってしまいますが、慣れていかなくては行けないので設定方法をまとめました。

まずは、「nmtui」を使用してテキスト形式のGUIで設定を行う方法です。

nmtui実行

「nmtui」コマンドを使用することで、テキスト形式のGUIメニューが表示されます。

# nmtui
操作方法

メニューの選択は「方向キー」と「Enter」キーで行います。

設定開始

「Edit a connection」を選択し「Enter」キーを押下し設定を行っていきます。

メニュー画面

スクリーンショット-2015-01-29-20.37.45

NICの選択

設定変更を行うNICを選択後、「Edit…」を選んで「Enter」ボタンを押下します。

スクリーンショット-2015-01-29-21.45.36

IP情報設定

NICの設定画面が表示されるので、各項目の設定欄が表示されていない場合は「Show」と表示されている箇所を選択し、「Enter」ボタンを押下することで、設定欄を表示させることができます。

スクリーンショット-2015-01-29-21.51.49

IPv4の設定欄を表示させましたので設定を行っていきます。

スクリーンショット-2015-01-30-11.26.24

IPv4部分設定
  • 「IPv4 CONFIGURATION」部分で「DHCP」か「固定IP」を割り振るかの設定
  • Automatic はDHCP
    Manualは固定IP
    今回は固定IPを設定していきたいので、「Manual」を設定しています。

  • 「Addresses」で「Add…」を選択後「Enter」キーを押下しIPアドレス情報を設定
  • 「Gateway」ゲートウェイのIPを設定
  • 「DNS」で使用するDNSサーバのIPアドレスを設定
  • 「Searce domain」でDNSサフィックスを設定
  • 「Never use this network for default route」このNICをデフォルトゲートとして使用する場合はチェックをいれる
  • 「Never use this network for default route」このNICをデフォルトゲートとして使用しない場合はチェックをいれる

※2019.12.11 「Never use this network for default route」部分の説明に誤りがありました。

正しくは「NICをデフォルトゲートとして使用しない場合」にチェックを入れるとなります。

IPv6設定

「IPv6 CONFIGURATION」部分もIPv4と同様に設定を行います。
ただし、今回はIPv6は使用しないので「Ignore」として、IPv6を使用しない設定にしています。

その他の設定
  • 「Automatically connect」OS起動時にNICを有効化させるのでチェックを入れる
  • 「Available to all users」すべてのユーザがNICを使用できるようチェックを入れる

すべての設定完了後「OK」を選択し「Enter」ボタンを押下し設定を完了させます。

スクリーンショット-2015-02-02-11.39.22

NICの選択画面が表示されるので「Quit」を選択し、「Enter」ボタンを押下し設定画面を閉じます。

スクリーンショット 2015-02-02 12.58.47

設定反映

「network」サービスを再帰動して、「nmtui」コマンドで行った設定を反映させます。

# systemctl restart network

設定確認

「ip addr show」コマンドを使用してIPアドレスの設定内容を確認できるので、正しく設定されているか確認します。

# ip addr show 
1: lo:  mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN 
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 ::1/128 scope host 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: eno16777736:  mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
    link/ether 00:0c:29:ab:4e:13 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.1.100/24 brd 192.168.1.255 scope global eno16777736
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 fe80::20c:29ff:feab:4e13/64 scope link 
       valid_lft forever preferred_lft forever
3: eno33554984:  mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
    link/ether 00:0c:29:ab:4e:1d brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.41.101/24 brd 192.168.41.255 scope global eno33554984
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 fe80::20c:29ff:feab:4e1d/64 scope link 
       valid_lft forever preferred_lft forever

以上で、設定は完了です。
可能ならばサーバの再起動を行っての試験もしたほうが良いでしょう。

設定がうまくいかない場合

「Unable to save connection: Insufficient privileges.」

insufficient

このメッセージは、NICの設定を変更する権限がないユーザで設定変更を行おうとした際に表示されるメッセージです。
「root」ユーザで実行するか、一般ユーザで作業する場合は「sudo nmtui」で管理者権限で作業を行ってください。

「sudo」コマンドを使用するには、事前に設定が必要です。

コメント

  1. こーじー より:

    「Never use this network for default route」このNICをデフォルトゲートとして使用する場合はチェックをいれる
    となっていますが、利用しないではないかと、、、。

    • tamohiko より:

      こーじーさん

      > 「Never use this network for default route」このNICをデフォルトゲートとして使用する場合はチェックをいれる
      > となっていますが、利用しないではないかと、、、。

      「利用しない」が正しいですね。

      早速該当部分の修正をさせていただききました。
      ご指摘ありがとうございました。

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