CentOS8.4 から AlmaLinux 8.4への切り替えを行った際の手順です。
移行手順
CentOS8からAlmaLinuxへの移行は、下記サイトで移行用のスクリプトが提供されているのでそれを使用します。
また、移行手順も記述されているので、あわせて確認しておきましょう。
https://github.com/AlmaLinux/almalinux-deploy
今回の移行作業は大まかに、下記の流れて行っていきました。
- システムのバックアップ
- AlmaLinuxへの移行スクリプトダウンロード
- 移行実行
- サーバ再起動
システムのバックアップ
念のためにシステムのバックアップを行っておいてください。
バックアップとリストアのやり方については、環境によって色々と異なると思いますので今回は触れません。
ちなみに、私は今回の作業をVMWare上の仮想環境で行いましたので、仮想マシンが格納されているフォルダ丸ごとコピーしておきました。
AlmaLinuxへの移行スクリプトダウンロード
AlmaLinuxへの移行スクリプトはgithubの下記ページで公開されていますの、そこからダウンロードしてきます。
https://github.com/AlmaLinux/almalinux-deploy
README.mdの記述にある通り「curl」コマンドを使用してスクリプトをダウンロードしてきます。
# curl -O https://raw.githubusercontent.com/AlmaLinux/almalinux-deploy/master/almalinux-deploy.sh
移行実行
まずはCentOSのパッケージ更新を行い最新の状態にした後に、AlmaLinuxへの移行を行っていきます。
CentOSパッケージ更新
「yum update」でパッケージの更新を行い、その後にはサーバの再起動を行います。
# yum update # reboot
移行スクリプト実行
移行スクリプトの実行前に、現在のバージョンを「/etc/centos-release」を表示させて確認しておきます。
# cat /etc/centos-release CentOS Linux release 8.4.2105
ダウンロードしてきたスクリプトを実行します。
README.mdの手順ではsudoを使用し、一般ユーザでスクリプトを実行していますが、今回はsudoの設定を行っていなかったのでrootユーザでスクリプトを実行しています。
# bash ./almalinux-deploy.sh 省略 All Secure Boot related packages which were released by not AlmaLinux are reinstalledOK Migration to AlmaLinux is completed
正常に移行処理が完了するとその旨のメッセージが表示されます。
移行後のバージョン確認
移行スクリプトの実行が完了しましたら、現在のバージョン情報等を確認していきます。
OSのバージョン確認
OSのバージョン情報はCentOS8の時は「/etc/centos-release」に記述されていましたが、AlimaLinuxの場合「/etc/almalinux-release」となりますのでそちらを確認します。
# cat /etc/almalinux-release AlmaLinux release 8.4 (Electric Cheetah)
ちなみに「/etc/centos-release」は「/etc/almalinux-release」へのリンクとなっていますので、こちらを確認したとしても上記と同じ情報が表示されます。
# ls -l /etc/centos-release lrwxrwxrwx 1 root root 17 7月 29 09:55 /etc/centos-release -> almalinux-release
起動カーネル確認
「grubby」コマンドでOSが起動してくる際にデフォルトで読み込まれるカーネルを表示させると、AlmaLinuxに変更されていることが確認できます。
# grubby --info DEFAULT | grep AlmaLinux title="AlmaLinux (4.18.0-305.19.1.el8_4.x86_64) 8.4 (Electric Cheetah)"
サーバ再起動
移行処理が完了しましたら、サーバの再起動を行って問題なく起動してくるかの確認も忘れずに行っておきましょう。
# reboot
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