さくらのVPSとConoHaを比較してみました

私がここ数年使ってきた「さくらののVPS」と「Conoha」を比較してみましたので、これからVPSを借りる際の参考になれば幸いです。

さくらのVPSとConoHaの料金比較

まず、個人でVPSを借りる際に一番最初に気になるであろう、使用料金について比較していきます。

さくらのVPS使用料金

「ConoHa VPS」と比較して「料金」や「サーバスペック」についての大きな違いを下記にまとめてみました。

さくらのVPSの特徴

  • 初期費用が必要 2019年11月7日から初期費用が不要になりました
  • ストレージはSSDとHDDから選択可能 2019年11月7日からSSDのみとなりました
  • メモリが大きいプランを選択するとストレージの容量も増える
  • 有料のストレージ変更オプションでストレージの容量を倍に増やすことが出来る
  • 日本国内では石狩・大阪・東京と3つのリージョン(VPSの場所)を選択できて、それぞれ使用料金が異なる
ストレージ変更オプションとは

初回申し込み時に料金を支払うことで、VPSのストレージ容量を月額料金はそのままで永続的に増加させるというオプションです。

支払は一回だけなので、ランニングコストが抑えられます!

プラン別料金一覧

メモリ 512MB 1GB 2GB 4GB
ストレージ(SSD) 25GB 50GB 100GB 200GB
ストレージ変更オプション 50GBへ変更 500円 100GBへ変更 1,000円 200GBへ変更 2,000円 400GBへ変更 4,000円
CPU(仮想) 1コア 2コア 3コア 4コア
月額料金 石狩 585円
大阪 610円
東京 635円
石狩 800円
大阪 850円
東京 900円
石狩 1,580円
大阪 1,680円
東京 1,780円
石狩 3,200円
大阪 3,400円
東京 3,600円
メモリ 8GB 16GB 32GB
ストレージ(SSD) 400GB 800GB 1,600GB
ストレージ変更オプション 800GBへ変更 8,000円 1,600GBへ変更 16,000円 32,000GBへ変更 32,000円
CPU(仮想) 6コア 8コア 10コア
月額料金 石狩 6,400円
大阪 6,800円
東京 7,200円
石狩 12,000円
大阪 13,000円
東京 14,000円
石狩 24,000円
大阪 26,000円
東京 28,000円

支払い方法

  • クレジット
  • 口座振替
  • 請求書払
  • 銀行振り込み

ConoHa VPS 使用料金(東京リージョン)

「さくらのVPS」と比較して、「料金」や「サーバスペック」についての大きな違いは下記の点となります。

ConoHaの特徴

  • 初期費用は必要なし
  • ストレージはSSDのみ
  • メモリが多いプランを選択してもストレージの容量は変わらない(512MBのみ30GB)

プラン別料金一覧

メモリ 512MB 1GB 2GB 4GB
ストレージ(SSD) 30GB 100GB 100GB 100GB
CPU(仮想) 1コア 2コア 3コア 4コア
月額料金 620円 880円 1,680円 3,280円
メモリ 8GB 16GB 32GB 64GB
ストレージ(SSD) 100GB 100GB 100GB 100GB
CPU(仮想) 6コア 8コア 12コア 24コア
月額料金 6,680円 13,000円 26,000円 49,000円

支払い方法

Conohaの料金支払い方法は大きく分けて2通りあります。

  • 「クレジットカード」での後払い方式
  • 「ConoHaチャージ」へ事前に料金をチャージする前払い方式

クレジットカードによる後払い方式はよくある支払い方式ですが、「ConoHaチャージ」は事前に入金(チャージ)した分だけVPSのサービスを利用することができるという前払い方式になります。

ConoHaチャージへの入金方法は下記のように色々な方法があるので、クレジットカードを持てない学生さんとかには使いやすいと思います。

ConoHaチャージの支払い方法

下記方法から選択してチャージすることが出来ます。

  • クレジットでチャージ
  • Amazon Payでチャージ
  • コンビニ払いでチャージ
  • 銀行決済(ペイジー)でチャージ
  • PayPalでチャージ
  • Alipayでチャージ

コントロールパネルの使い勝手

「さくらのVPS」「ConoHa」ともにVPSを操作するためのコントロールパネルは、Webブラウザからアクセスして、GUIによりサーバを制御することができ、電源ON/OFF等の操作も簡単に行うことができます。

さくらのVPSコントロールパネル

電源ボタンなども分かりやすく、一般的なサーバの操作を行う分には特に迷うこともないでしょう。

sakura_con_00

コンソール接続

ファイアウォールやSSHでの設定をミスってリモートで接続できなくなった場合も、ブラウザベースのコンソールが用意されているためそこからサーバの操作を行うことが出来ます。

下の画像は「HTML5版」のコンソールですが、ほかに「Java Applet版」のコンソールや「シリアルコンソール」でサーバに接続することもできます。

sakura_con_01

ConoHaのコントロールパネル

ConoHaのコントロールパネルも直感的に見ただけで操作できるようになっていますので、操作は迷うことなく行えると思います。

conoha_con_00

コンソール接続

コンソール画面も「さくらのVPS」のコンソールと似たような感じですが、ConoHaのコンソールこの1種類だけとなりシリアルコンソールは提供されていませんが、通常の使用では特に問題ないと思います。

conoha_con_01

対応OS

さくらのVPS対応OS

「さくらのVPS」には簡単にOSがインストールできるようなイメージが「標準OS」として用意されています。

他のディストリビューションや、通常の手順でOSをインストールするためのイメージは「カスタムOS」として用意されています。

さくらのVPS 提供OSイメージ

標準OS

標準OSとして提供されているOSイメージは「CentOS 6」のみとなります。

標準OSとして提供されるOSにCentOSの他にUbuntuが加わりました。

KUSANAGIとはWordpressを高速に動作させるためのチューニングが行われている環境のことです。

  • CentOS 6(x86_64)
  • CentOS 7(x86_64)
  • Ubuntu 16.04(amd64)
  • Ubuntu 18.04(amd64)
  • KUSANAGI(CentOS 7 x86_64)
カスタムOS一覧

標準OS以外のディストリビューションをインストールする場合や、自分の好きなようにインストールしたい場合は、「カスタムOS」という形で提供されているイメージを使用して、OSのインストールを行う必要があり、その場合は通常の手順でOSをインストールを行う必要があります。

  • CentOS 6 (x86_64、i386)
  • CentOS 7 (x86_64)
  • CentOS 8 (x86_64)
  • Scientific Linux 6 (x86_64、i386)
  • Scientific Linux 7(x86_64)
  • Ubuntu 16.04 (amd64)
  • Ubuntu 18.04 (amd64)
  • Ubuntu 19.04 (amd64)
  • FreeBSD 11 (amd64、i386)
  • FreeBSD 12 (amd64)
  • Debian 9 (amd64)
  • Debian 10 (amd64)
  • Fedora 31 (x86_64)
  • openSUSE Leap(Leap 15.0)

私は標準OSとしてCentOS 7が用意されていなかった時にVPSを契約したので、CentOS7のカスタムOSを使用してインストールを行いましたが、作業は通常のOSインストールと変わりがないので、OSインストールを行ったことがある方であれば特に難しいことは無いでしょう。

ConoHa対応OS

「ConoHa」では「OSテンプレ―ト」というものが用意されていて、それを使用することで簡単にOSをインストールすることができます。

また、通常の手順でOSをインストールしたい場合は.isoイメージをマウントして、そこからOSのインストールを行うことも可能となっています。

そのほかに、「ConoHa」にはアプリケーションテンプレートというものも用意されています。

これは、あらかじめアプリケーションがインストールされているOSのイメージであり、これを使用することでアプリケーションがインストールされた状態のOSが出来上がり、直ぐにアプリケーションを使用したい場合時などは利用しても良いのではないでしょうか。

ConoHa 提供OSイメージ

「ConoHa」は「さくらのVPS」と比較すると、非常に多くのテンプレートが用意されています。

OSテンプレート一覧
OS バージョン
CentOS 8.0(64bit)/
7.7(64bit)/7.6(64bit)/7.5(64bit)/7.4(64bit)/7.3(64bit)/7.2(64bit)/7.1(64bit)/
6.10(64bit)/6.10(32bit)/6.9(64bit)/6.9(32bit)/6.8(64bit)/6.8(32bit)/ 6.7(64bit)/6.7(32bit)/6.6(64bit)/6.6(32bit)
Ubuntu 18.04(64bit)/16.04(64bit)/16.04(32bit)
Debian 10.0(64bit)/9.7(64bit)/8.11(64bit)/8.11(32bit)
FreeBSD 12.0(64bit)/12.0 ZFS(64bit)
Fedora 31 (64bit)
openSUSE 15.1(64bit)
Arch Linux 20190426(64bit)
NetBSD 8.1(64bit)
OpenBSD 6.6(64bit)

私は、OSテンプレートのCentOS 7.2を使ってVPSのセットアップをしましたが、1~2分でOSを使用できる状態になりその速さにびっくりしました。

アプリケーションテンプレート一覧

「ConoHa」では、OSのテンプレート以外にも、アプリケーションテンプレートというものも用意されていて、OSは決まっていますが、それを使用することですぐにアプリケーションが使用できる状態でサーバを作成することもできます。

テンプレート名 バージョン情報
ArchiveBox 0.2.4-64bit [ubuntu-18.04]
Assetto Corsa 1.16-64bit [ubuntu-18.04]
baserCMS 4.2.4-64bit [centos-7.7]
Cacti Nagios 1.2.7-4.4.5-64bit [centos-7.7]
concrete5 8.5.2-64bit [centos-7.7]
CS:GO latest-64bit [ubuntu-18.04]
Django 2.2-64bit [centos-7.6]
Docker 19.03-64bit [ubuntu-18.04]
Dokku 0.17.9-64bit [ubuntu-18.04]
Drupal 8.6-64bit [centos-7.6]
Factorio 0.17.79-64bit [ubuntu-18.04]
GitLab 12.6-64bit [centos-7.6]
ISUCON7 [ubuntu-16.04]
ISUCON8 [centos-7.5]
Jenkins 2.190-64bit [centos-7.7]
Joomla 3.9.13-64bit [centos-7.7]
かんたんKUSANAGI 0.3.0-64bit [centos-7.7]
LAMP(PHP) latest-64bit [centos-7.5]
Laravel 5.8-64bit [centos-7.6]
LEMP(PHP) latest-64bit [centos-7.5]
Mastodon 3.0-64bit [ubuntu-18.04]
Matomo 3.9-64bit [centos-7.6]
Mattermost 5.14.0-64bit [centos-7.6]
MediaWiki 1.33-64bit [centos-7.7]
Metabase 0.32-64bit [centos-7.6]
Minecraft 1.15.2-64bit [centos-7.7]
MIRACLE ZBX 3.0-64bit [centos-7.3]
MongoDB 4.0-64bit [centos-7.5]
Node.js 10.15-64bit [centos-7.6]
ownCloud 10.3-64bit [centos-7.7]
Redis 5.0-64bit [centos-7.5]
Redmine 4.0.3-64bit [centos-7.6]
Ruby on Rails 6.0-64bit [centos-7.6]
テラリア 1.3.5.3 [centos-7.5]
Webmin 1.910-64bit [centos-7.6]
WordPress
(KUSANAGI)
latest-64bit [centos-7.5]
Zabbix 4.2-64bit [centos-7.6]
7 Days to Die A18.2-64bit [ubuntu-18.04]

※VPSの512MBプランでは、MIRACLE ZBX・Minecraft・GitLab・テラリア・7 Days to Die・Factorio・かんたんKUSANAGI・Assetto Corsa・CS:GOは提供されません

アプリケーションテンプレートに、お目当てのアプリケーションがあるのであれば、ぱっと使いたい場合にすぐに環境が用意できちゃいます。

バックアップ

サーバを運用していくにあたり、あったら嬉しい機能である「バックアップ」について比較してみます。

さくらのVPS

残念なことに、標準・オプション共に提供されていません。

データは個人でバックアップを行う必要があり、ほかにもサーバの構築手順なども残しておいたほうが良いでしょう。

「さくらのVPS」でバックアップの機能はありますか

いいえ、「さくらのVPS」は、標準・オプション共に、バックアップの機能はございません。

同一ゾーンであれば複数台構成でのご利用が可能でございますため、他のサーバとデータを同期する、
重要なデータはローカル環境に保存するなど、ご対応ください。

※サポートでは上記のようにアナウンスされています。

ConoHa

「ConoHa」では、イメージ保存(各リージョン毎に50GBまでは無料)という形でバックアップが提供されています。

また、有料のオプションとはなりますが、イメージ保存での自動バックアップも提供されています。

イメージ保存について

無料のイメージ保存を行う場合は、一旦サーバを停止させる必要はありますが、サーバのディスクイメージを丸ごと保存することができ、サーバデータを間違って消してしまったりした場合、取得しておいたイメージを使ってデータを復旧させることができます。

ただし、ファイル単位などの個別データのリストアは行えず、あくまでも保存したディスクイメージを使用して、サーバを丸ごとリストアするという方式なので、そこについては注意してください。

データを個別でリストアしたいといった場合は、「さくらのVPS」と同じように個人でデータを別VPSやローカルPCなどにバックアップしておく必要があります。

イメージ保存取得方法

イメージ保存はとても簡単に取得することが出来ます。

サーバを一旦停止させてから、「イメージ保存」を選択します。

conoha-bk00

確認画面が表示されるので、イメージを取得する「保存元」とネームタグ(イメージの説明)を設定して「はい」をクリックします。

conoha-bk01

このように、簡単にディスクイメージを取得することが出来ました。

conoha-bk03

このイメージ保存で取得したデータは、バックアップ以外にも同じ機能を持ったサーバを複数作成したい場合に、取得したイメージを使用することで簡単にサーバを複製することも可能となっています。

さくらのVPSとConoHaどちらがおすすめなのか

両方のVPSを使ってみた感想ですが、個人で使う分にはどちらのサーバでも性能的には対して変わりがない気がします。

では、どちらのVPSを選べば良いのでしょう?

そこで、私の独断でおすすめするVPSを発表します。

はじめやすさなら「ConoHa」

【1.3円/時間】GMOインターネットのSSD「ConoHa VPS」

以前「さくらのVPS」は契約時に初期費用が必要でしたが、「ConoHa」のVPSは初期費用が必要なかったので、その事もあり「ConoHa」をおすすめとしていました。

ですが、2019年11月7日に「さくらのVPS」でプラン改定があり、初期費用が必要なくなりました。

また、ストレージの容量についてもメモリが2GB以上のプランでは「ConoHa」よりサイズが大きくてお得感が強くなりました。(ストレージ変更オプションの存在もとても大きいです)

ですが、やはり私は「ConoHa」のVPSをおすすめしたいと思います。

イメージ保存の安心感

いままで「さくらのVPS」と「ConoHa」のVPSを両方使用してきましたが、「ConoHa」ではイメージ保存ができるのがとても便利なんです。

ちょっとVPSで稼働させているアプリケーションやパッケージの更新を行いたい場合などに、イメージ保存を取っておけることの「安心感」がとても大きいのです。

作業中に訳が分からなくなってしまい、どうしようもなくなってしまった場合でもイメージ保存を取得しておけば簡単に元に戻すことが出来るのです。

あと、イメージ保存から簡単にVPSを複製できるため、検証用の環境があっという間に作成することができるのも地味に嬉しかったりします。

時間単位での課金

「ConoHa」のVPSは時間単位で借りられるので、VPSのOSを新しいバージョンにに切り替えたいとか、検証用に少しの間だけVPSを使用したいといった場合に、1時間単位での課金でVPSを使用できるので支払う料金を減らすことが出来ます。

以前の比較文(とりあえず残しておきます)

「個人的にちょっとVPSを使ってみたい」「検証環境が欲しい」といった用途には、ConoHaのVPSがとても使いやすく知人に相談された場合もConoHaを進めると思います。

これは、初期費用がかからないというのが一番の理由です。

あとは、サーバのスケールアップ(メモリとCPUの増設等)が簡単に出来る点もおすすめの理由となります。

さくらのVPSの場合は、別途サーバを再契約してそちらにデータを自分で移行するという方式なので、ちょっと面倒なんですよね。

2017年3月15日より、さくらのVPSでもスケールアップ機能が追加されました。

スケールアップできるサーバは「バージョン v4」(2014年11月27日以降のプランにて申し込まれたサーバ)からとか、スケールダウンは出来ないとかいくつか条件があるので、詳しい内容は上記のWebサイトで確認してください。

※「さくらのクラウド」というサービスに移行する方法もあるのですが、こちらの場合は月々の使用料金がちょっと高めになってしまいます。

ストレージ容量を多く確保できる「さくらのVPS」

さくらのVPS

では、「さくらのVPS」はダメなのかというそうではありません。

「さくらのVPS」はメモリが2G以上のプランでは、ストレージ変更オプションを使用することで、「ConoHa」のVPSよりストレージの容量を多く確保することが出来ます。(初回にオプション適用料金が必要)

ですので、メモリがある程度必要でストレージの容量が多く必要なサービスを運用したい場合は「さくらのVPS」を選択することもありだと思います。

あと、選択するリージョンによってはほんの少しだけ料金が「ConoHa」より安かったりします。

お試し期間を有効活用

「さくらのVPS」と「ConoHa」どちらを契約するか比較するには、自分で色々と触ってみるのが一番だと思います。

それぞれ無料のお試し期間があるので、まずはお気軽に申し込んで色々と試してみましょう!

さくらのVPSはこちらから申し込めます ↓



ConoHaはこちらから申し込めます ↓



楽しいVPSライフを過ごせますように~

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