AlmaLinux9へRemiリポジトリを使ってPHP8をインストールする方法です。
EPELリポジトリインストール
Remiリポジトリを使用するために必要な、EPELリポジトリをインストールします。
# dnf upgrade -y --refresh # dnf install yum-utils # dnf config-manager --set-enabled crb # dnf install -y epel-release # dnf install -y epel-next-release
Remiリポジトリインストール
Remiリポジトリをインストールします。
# dnf install -y https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-9.rpm
PHP 8インストール
RemiリポジトリにあるPHP8.2のリポジトリを使用できるようにします。
# dnf module reset -y php # dnf module install -y php:remi-8.2
PHPをインストールします。
# dnf install -y php
インストールが終わったら、PHPのバージョンを確認してください。
# php -v PHP 8.2.6 (cli) (built: May 9 2023 06:25:31) (NTS gcc x86_64) Copyright (c) The PHP Group Zend Engine v4.2.6, Copyright (c) Zend Technologies
初期設定
PHPの設定ファイルであるphp.iniを編集して初期の設定を行っていきます。
現在読み込まれているphp.iniの場所は下記のコマンドで確認することが出来ます。
# php -i | grep php.ini Configuration File (php.ini) Path => /etc Loaded Configuration File => /etc/php.ini
使用されているphp.iniが分かったら、バックアップを行ってから編集していきます。
# cp -p /etc/php.ini /etc/php.ini_$(date +%Y%m%d-%H%M%S) # vi /etc/php.ini
設定内容
php.iniで設定できる項目は他に数多くありますが、とりあえず私が最初に行っている最低限の設定です。
タイムゾーン設定
タイムゾーンをAsia/Tokyoに設定します。
[Date] ;date.timezone = # 設定前 date.timezone = Asia/Tokyo # 設定後
言語設定
言語の設定を行います。
- mbstring.language 使用する言語をJapaneseに設定
- mbstring.detect_order 文字コードを検出する際の順序を設定
- mbstring.substitute_character 文字化けした際に置き換えて表示させる文字の設定で、noneは置き換えを行わない設定
[mbstring] ;mbstring.language = Japanese # 設定前 mbstring.language = Japanese # 設定後 ;mbstring.detect_order = auto # 設定前 mbstring.detect_order = UTF-8,eucJP-win,SJIS-win,ISO-2022-JP,ASCII # 設定後 ;mbstring.substitute_character = none # 設定前 mbstring.substitute_character = none # 設定後
wordpressなどに使用する場合で、大きめのファイルをアップロードする予定がある時は、下記の設定も変更しておいたほうが良いでしょう。
upload_max_filesizeはアップロードできるファイルの最大サイズを設定する項目です。
post_max_sizeはPOSTできる最大サイズの設定なので、upload_max_filesizeよりも大きな値を設定する必要があります。
設定する値は、アップロードする予定のファイルサイズに合わせて適宜設定を行ってください。
upload_max_filesize = 2M # 設定前 upload_max_filesize = 20M # 設定後 post_max_size = 8M # 設定後 post_max_size = 30M # 設定後
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