AlmaLinuxでDNFを使用してインストールされたパッケージのアンインストール方法です。
パッケージのアンインストール方法
AlmaLinuxでパッケージをアンインストールするには、「dnf remove」コマンドを使用します。
「dnf remove」は指定したパッケージと、依存関係にあるパッケージをアンインストールします。
変更済みの設定ファイルは「設定ファイル.rpmsave」といった名前で保存されます。
# dnf remove パッケージ
コマンドを実行すると、途中で「Is this ok [y/N]: 」とアンインストールを続けて良いかの確認メッセージが表示されます。
アンインストールを行う場合は「y」を入力した後に「Enter」キーを押下してください。
アンインストール処理を中断する場合は「n」を入力した後に「Enter」キーを押下するか、そのまま「Enter」キーを押下してください。
アンインストール実行例
「dnf remove」で「postfix」をアンインストールしてみます。
postfixはインストール後に以下の作業を行っています。
- main.cfのみ設定変更
- main.cfをバックアップ
# dnf remove postfix Dependencies resolved. ============================================================================ Package Architecture Version Repository Size ============================================================================ Removing: postfix x86_64 2:3.5.9-24.el9 @appstream 4.4 M Transaction Summary ============================================================================ Remove 1 Package Freed space: 4.4 M Is this ok [y/N]: y ### yを入力してEnterキーでアンストール開始 Running transaction check Transaction check succeeded. Running transaction test Transaction test succeeded. Running transaction Preparing : 1/1 Running scriptlet: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Erasing : postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 warning: /etc/postfix/main.cf saved as /etc/postfix/main.cf.rpmsave # 設定ファイルの保存メッセージ Running scriptlet: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Verifying : postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Removed: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 Complete!
アンインストール時のメッセージに「warning: /etc/postfix/main.cf saved as /etc/postfix/main.cf.rpmsave」 と表示されているので、「main.cf」を「main.cf.rpmsave」という名前で保存したことが分かります。
「main.cf_20240313-224007」が手動でバックアップしたファイルで、こちらも削除されず残っています。
# ls main.cf_20240313-224007 main.cf.rpmsave
設定変更を行っていないファイルはアンイントール時に、postfixのパッケージいっしょに削除されました。
確認メッセージを表示させずアンインストールを行う方法
「-y」オプションを使用すると、アンインストールを続けて良いかの確認に「y」を入力したことになり、確認メッセージを表示させずにアンインストールを行うことが出来ます。
# dnf remove -y パッケージ
この「-y」オプションを使用すると削除してはいけないパッケージを誤って指定してしまった場合等に、途中で確認することもできず問答無用でアンインストールされてしまうので、使用する場合は十分に注意をする必要が有ります。
「dnf remove -y」実行例
「-y」オプションを指定してpostfixをアンインストールすると、アンインストールしても良いかの確認メッセージが表示されず、postfixがアンインストールされました。
# dnf remove -y postfix Dependencies resolved. ============================================================================ Package Architecture Version Repository Size ============================================================================ Removing: postfix x86_64 2:3.5.9-24.el9 @appstream 4.4 M Transaction Summary ============================================================================ Remove 1 Package Freed space: 4.4 M Running transaction check Transaction check succeeded. Running transaction test Transaction test succeeded. Running transaction Preparing : 1/1 Running scriptlet: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Erasing : postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 warning: /etc/postfix/main.cf saved as /etc/postfix/main.cf.rpmsave Running scriptlet: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Verifying : postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 1/1 Removed: postfix-2:3.5.9-24.el9.x86_64 Complete!
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