AlmaLinuxで時刻・日付・タイムゾーンの確認と設定を行う方法です。
日付・時刻・タイムゾーンの確認
timedatectlコマンドを実行することで、日付・時刻・タイムゾーンの確認を行うことが出来ます。
$ timedatectl Local time: Thu 2024-02-29 09:40:27 JST Universal time: Thu 2024-02-29 00:40:27 UTC RTC time: Thu 2024-02-29 00:40:27 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: yes NTP service: active RTC in local TZ: no
表示される項目の説明です。
- Local time: TimeZoneで設定されている地域の現地時刻
- Universal time: 協定世界時の時刻
- RTC time: リアルタイムクロック(コンピュータに内蔵されている時計)の時刻
- Time zone: 設定されているタイムゾーン
- System clock synchronized: NTPの同期状態
- NTP service: NTPサービスの状態
- RTC in local TZ: リアルタイムクロックのタイムゾーン設定
日付と時刻を設定
timedatectl set-timeコマンドで日付や時刻を設定することが出来ます。
# timedatectl set-time "yyyy-MM-dd HH:mm:ss"
設定する年月日や時刻は下記に対応しています。
- yyyy 西暦何年
- MM 月
- dd 日
- HH 時間(24時制)
- mm 分
- ss 秒
実際に年月日と時刻を設定して、変更されていることを確認してみます。
# timedatectl set-time "2024-03-01 18:00:00" # timedatectl Local time: Fri 2024-03-01 18:00:09 JST Universal time: Fri 2024-03-01 09:00:09 UTC RTC time: Fri 2024-03-01 09:00:10 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: no NTP service: inactive RTC in local TZ: no
時刻だけ設定する場合
時刻だけ設定を行いたい場合は下記のように設定します。
# timedatectl set-time "HH:mm:ss"
年月日の設定時の注意点
下記のように年月日のみ設定を行うことも出来ますが、この場合時刻が00:00:00になってしまいますので注意してください。
# timedatectl set-time "yyyy-MM-dd"
実際に年月日のみを設定してみます。
# timedatectl set-time "2024-03-01"
時刻を確認すると00:00:00に設定されていることが分かります。
# timedatectl Local time: Fri 2024-03-01 00:00:01 JST Universal time: Thu 2024-02-29 15:00:01 UTC RTC time: Thu 2024-02-29 15:00:01 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: no NTP service: inactive RTC in local TZ: no
ですので、年月日を設定する場合は時刻もあわせて設定を行うようにしましょう。
時刻同期が有効の場合は設定できません
chronyd等で時刻同期を行っている場合は、設定できない旨のメッセージが表示されて手動で年月日や時刻の設定を行うことが出来ません。
# timedatectl set-time "2024-03-01 18:00:00" Failed to set time: Automatic time synchronization is enabled
年月日や時刻を手動で設定したい場合は、時刻同期サービスを停止させてから設定を行う必要が有ります。
chronydを使用して時刻同期している場合は、systemctlでchronydを停止させてください。
# systemctl stop chronyd
タイムゾーンの設定
タイムゾーンの設定には「timedatectl set-timezone」コマンドを使用します。
# timedatectl set-timezone タイムゾーン名
実際にタイムゾーンをUTCに変更してみます。
# timedatectl set-timezone UTC # timedatectl Local time: Thu 2024-02-29 10:00:15 UTC Universal time: Thu 2024-02-29 10:00:15 UTC RTC time: Thu 2024-02-29 10:00:15 Time zone: UTC (UTC, +0000) System clock synchronized: yes NTP service: active RTC in local TZ: no
使用できるタムゾーン名の確認方法
使用できるタイムゾーン名は「timedatectl list-timezones」コマンドで確認することが出来ます。
コマンドを実行すると1画面分ずつ使用できるタイムゾーン名が表示されます。
スペースキーを押下すると次の1画面分を表示し、Enterキーを押下すると次の1行分を表示させてることが出来ます。
表示をやめたい場合は「Q」キーを押下してください。
$ timedatectl list-timezones Africa/Abidjan Africa/Accra Africa/Addis_Ababa Africa/Algiers Africa/Asmara Africa/Asmera Africa/Bamako Africa/Bangui Africa/Banjul Africa/Bissau Africa/Blantyre lines 1-11
grepと組み合わせることで、目的のタイムゾーン名だけを表示させることも出来ます。
$ timedatectl list-timezones | grep Tokyo Asia/Tokyo
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