yumでパッケージのインストール・更新を行った場合、通常ダウンロードしてきたパッケージは削除されてしまいますが、そのパッケージを削除せずに残しておく設定方法を説明します。
ただし、パッケージを残すと当然ですがディスクの容量を圧迫しますので、運用時は十分に注意してください。
設定方法
パッケージを残すためには、yumの設定ファイルである「/etc/yum.conf」を編集する必要があります。
yum.conf設定変更
作業前には念のため「yum.conf」のバックアップを行っておきましょう。
# cp -p /etc/yum.conf /etc/yum.conf_yyyymmdd # vi /etc/yum.conf
編集項目
「keepcache」の設定値を「1」に設定することで、ダウンロードしてきたパッケージをそのまま残すという設定になります。
編集前
keepcache=0
編集後
keepcache=1
これで、パッケージが保存されるようになりました。
パッケージ保存ディレクトリ
パッケージが保存されるディレクトリは「/etc/yum.conf」の下記項目で設定されています。
cachedir=/var/cache/yum/$basearch/$releasever
CentOS7であれば「/var/cache/yum/x86_64/7/」にそれぞれのリポジトリに対応したディレクトリが作成され、その中の「packages」ディレクトリにパッケージが保存されます。
# ls -lh /var/cache/yum/x86_64/7/ 合計 40K drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 9月 5 15:36 base drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 8月 6 18:11 epel drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 9月 5 15:36 extras drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 7月 7 13:35 remi drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 7月 9 00:24 remi-php70 drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 9月 5 15:36 remi-safe drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 7月 7 13:39 remi-test -rw-r--r-- 1 root root 1.6K 9月 5 15:36 timedhosts -rw-r--r-- 1 root root 1.4K 8月 26 16:09 timedhosts.txt drwxr-xr-x 4 root root 4.0K 9月 5 15:36 updates
「base」「updates」「epel」といったディレクトリ内の「packages」ディレクトリにパッケージが保存されます。
「wget」を「yum」でインストールした後に確認してみると。パッケージが削除されず残されていることが確認できました。
# ls -lh /var/cache/yum/x86_64/7/base/packages/ 合計 552K -rw-r--r-- 1 root root 546K 10月 31 2014 wget-1.14-10.el7_0.1.x86_64.rpm
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